今年も修理が始まりました

文化財の修理修復

最近あまり修理のことについて書いていませんでしたが
今年も車輪の修理が始まりました。
年度があけて、春祭りの時期が終わって、さて修理…というのが
春に曳かれる山車の修理のスケジュール。(ほとんど)
今年はまず、高岡御車山・通町後輪の修理が始まりました。
通町解体250609 (1)


通町解体250609 (2)
写真は双方、修理協会木工部会の大工さんチームによる解体作業。
御車山の車輪には飾り金具がたくさんついているので、
(1)搬入
(2)金具取り外し 以下、金具は金工部会にて洗浄等々の工程へ
(3)解体 ←いまここ
(4)図面作成
(5)漆剥離 昔の漆を削って落とします
(6)木部修復 割れやひびを埋めたり、一部新調したり。
(7)きゅう漆 再度漆を塗って、砥いで。その前に、小さな穴や傷は刻苧
(8)組み立て 木部組み立て
(9)焼嵌   車輪周りの鉄輪を嵌めます
(10)漆仕上
(11)金具取り付け
(12)ご納品
というのがざっくりした工程です。
この先無事に修理が進みますように
しばらくすると、次の修理案件(よその山車)の車輪が入ってくるようです。