ミニコーナーの展示替え

高岡漆器

11月22日はいい夫婦の日~
と、お揃い小物などを展示していたミニコーナーですが
本日展示替えをしてみました。
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いつも季節に応じたものなどを出してみたりしていますが
さすがに大々的にクリスマスと言うのも施設的に合わず
(でも、プレゼントに好いものも、たくさんありますよっ
今回は、12月9日の漱石忌をご紹介。
何ゆえ高岡と夏目漱石がと言いますと…


実は実は、漱石さんはその小説「虞美人草」の中で、
高岡漆器について触れてらっしゃるのです。
作品の中には「高岡塗」と言う名前で出てきますが、
いかにも当時の中心的な高岡漆器の様子が細かに描写されていて
うんうん、とうなずいてしまうほど。
「虞美人草」は明治40年に新聞連載されたそうですから、
漱石さんの見事な再現力によって、読者の皆さまにも
高岡漆器の優雅さが、しっかりと伝わったのではないかと思います。
この件について、詳しい内容は
伝統工芸高岡漆器協同組合HPの該当ページ
錆絵を用いたものは最近では工芸士さんや作家さんの作品が多く
ミニコーナーに置くことはちょっとできかねましたので
イメージの近い「螺鈿の梅に鶯」「沈んだ小豆色=溜漆」のものなどを
ご紹介しています。
漱石さんがご覧になった高岡漆器の技術は、100余年を経て、
今もしっかりと受け継がれています。