伝統工芸士展レポート1

伝統的工芸品

先日8月3日~5日に開催された
「第16回富山県伝統工芸士展&ふるさと体験フェア」のもようをお届けします。
まずは、展示の部分から。
昨年非常な混雑具合だったため…これまで5つの産地別に分かれていたエリアを
展示部分と体験教室部分に区分け。
非常にすっきりとしたレイアウトになり、落ち着いて見られるとのご意見が寄せられたようです。
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入り口の右手には、まず高岡漆器のコーナー。
右手奥には、武蔵川義則さんの大きな衝立が目を引きます。
中奥と左側のパネルに吊られたポスターは、いつも高岡漆器の組合さんが
見本市などで使ってらっしゃるもの。
武蔵川さんのお父さま、昭和の名工・武蔵川貢山さんの制作中の画像です(手元アップ)
左側の白黒のものには、貢山さんの特徴ともいえるいきいきとした唐子の表情を
大きなサイズで見ることができます。
高岡漆器の技術の紹介には、ぜひポスターだけでもご覧いただきたいくらいです。


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反対側は、井波彫刻の展示と実演。
花嶋弘一さんが、可愛い動物の図案の表札台を彫っておられました。
パネルや置物などが、ずらりと並んだ充実のスペースです。
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こちらは今回初企画、実際の使用感を出してみようということで設けたスペース。
35歳OL趣味日本舞踊と美術鑑賞の女性・中村さんのお部屋と仮定して作ってみた
「中村さんの小部屋(仮)」。レトロモダンな四畳半です。
なぜに中村さんかと言いますと、吉田睦乃さんの和紙封筒を使用した「苗字封筒」の
(日本に多い苗字をデザインした封筒。デザインはY2インターナショナルの有井優香さん)
「中村」の封筒を一部に展示しているから、でした。
小物入れやアクセサリー、小さめの置物、和紙のクッションなど、
ほとんどのものが県内の工芸品でできています。
テーブルも挽物の大盆なんですよ。
来年は、男性向けのお部屋とか、お茶室とか、いろんな案がもう出ているようです。