工芸品のお手入れ情報【銅器に錆がっ!?編】

高岡銅器

銅器の花瓶や置物に、気がついたら錆がぁぁっ
…なんてことになったらどうしましょ。
もしそんなことになったら…という時のために、
「滅多に錆なんて出ませんよ(ぶつぶつ)」
という金属担当にざっくり対処法をまとめてもらいました。


そもそも銅器の置物、花瓶等の製品は、錆どめ、色止めの加工が表面に施してあり、
それが剥がれたりしていない限り、錆びない…とのことです。
ちなみに鉄は赤っぽく錆びますが、銅の場合は緑です。
なお、日頃の手入れも重要で、汚れたり、
花器などは特に挿してある花を抜いた時などに水が垂れたりしたら
きれいに拭きあげていただくことが肝心です。
でも…例えば花器の口の部分や、持ち手の付け根なんかに
緑色の錆を発見してしまったら???
綿棒にエタノールを含ませて、優しく拭き取りましょう。
完全に取りきることは不可能ですが、広がることは抑えられるようです。
以後は、日頃のお手入れでカバー。
カビは元々の物体から生えてくるものですが、
サビは元の物体が酸化して変質してしまうもの。
なので、極端に言いますと、「サビを除去する=本体をえぐる」ということになります。
万一表面をえぐり取ったりすると、当然内部が現れ、
その内部が痛んだりしたら…というもっと大変なことになってしまいますので
もし錆びたとしたら、完全に取りきることはできない、と思っていただく方がよいようです。
※銅鍋、鉄鍋、フライパン等、調理器具はまた別ですが
 やはり洗ったらしっかり拭きあげたり、熱とおしをしたりして
 水気はしっかり取っていただくのがベターです。
せっかく長く持つものですから、大事に使って、長くご利用くださいね