たまにも・・・

その他いろいろ

いつも伝統工芸のことばかり書いていますけれども、
こちらは一応地場産業センターですので、
それ以外の地場産業のことも、たまには書いてみたいと思います。
ここ高岡の地場産業と言えば、やはり代表的なものは
全国シェア90%(と、教科書に載っていたりもするような)の
銅器産業が全国的にも有名な訳ですが、
そこからある世界的に有名な偉人の提案によって発展したとされるのが
アルミニウム産業なのです。
高岡は大手アルミ製品メーカーのひとつ、三協・立山アルミの本社所在地ですし、
建材、エクステリア用品、キッチンツールに至るまで
市内に様々な企業があるんです。
で、前述の世界的偉人というのがどなたかと言いますと…


薬品に用いられる「タカジアスターゼ」を発明し、
世界初のアドレナリン結晶抽出を行い、
アメリカはワシントンD.C.のかのポトマック河畔に桜の樹を寄贈した
…等々で知られる、高峰譲吉博士です!
高峰博士って、高岡ご出身なんですよ~
(ちなみにご生家跡は現在高峰公園という公園。高岡郵便局近くです)
高峰博士は、富山県には急流河川が多いため、
工業用水となる水が豊富なだけでなく、水力発電の開発ができる。
高岡、伏木方面に送電し、長く培われている銅の鋳物技術を応用し
アルミの製造を行ってはどうかと提案されたとのこと。
大正時代には、アルミ製のお鍋などが作られ始めました。
戦時中には銅の地金が不足したことなどもあって、
アルミ部品などが鋳物の中心になっていた時代もあったとのこと。
そうして発展したアルミニウム製品づくりは、
今でも銅器と共に、高岡が誇る地場産業になっているのでした。