修理準備開始です

文化財の修理修復

蒸し暑~い
この早くも梅雨のような気候がイライラし気にかかりますね。
北陸の梅雨はいつももう少し後だと思うのですが…
さて、先日からお伝えしている御車山の修理ですが、
搬入したら「さぁ作るぞー!」という訳にもいきません。
まずはいろいろ下準備。
最初に計測をして、どの部品をどの部分につけるかをちゃんと控えて、解体して、
汚れも落として、それから破損部分を修理する…と。
なので、まずは計測と記録からなのです。
計測中
写真はうちの金工担当スタッフが、記録をはじめた様子です。
高校生のバイトくんじゃないですよ
車輪は真中の部分、各骨の部分、周囲も輪の部分が二重にそれぞれ8等分ずつ、
木材の部分でもこんなに分かれます。
あとは、この見事な金属の飾り金具たちと
周囲にぐるりと嵌められた鋳物の輪。
これらが全て元の位置に収まるように、しっかり記録していきます。
伸びない糸を貼ったり、いろいろタグを貼ったりしてますので
ぜひ拡大してご覧になってくださいね。
車輪の古さもよく見ていただけるかも。
※記事中では、車輪各部位について、単純に「部品」「輪」「骨」などの表現をしています。
 それぞれ名称がありますが、簡略化しておりますのでご了承ください。